夢原ひかりは、学校でのいじめや孤立に耐えながら日常を生きる少女である。
彼女はある日から、霧の森に立つ「りん」という少女の夢を見るようになる。
りんはひかりと同じ姿を持ちながら、冷静で、判断し、裁く存在だった。
現実世界でひかりは無力さに苛まれる一方、
夢と現実の境界が曖昧になるにつれ、夜の街で“影の正義”が行われ始める。
加害者が恐怖に屈し、失踪や暴行事件が相次ぐが、
ひかり自身にはその記憶がなく、代わりにスマホやノートに“自分の名義の痕跡”だけが残る。
りんは語る。
それは「あなたを守るため」「壊れないため」に生まれた存在だと。
しかし、影の行動は次第にエスカレートし、
いじめの加害者・黒金あゆみの失踪、
そして“見すぎた者”――教師や周囲の大人たちへの介入へと進んでいく。
探偵・黒川は、事件の不自然な共通点からひかりに疑念を抱くが、
決定的な証拠には辿り着けない。
一方で、親友のあおいとみかは、
**窓や鏡に映る「ひかりではない何か」**を目撃し、
彼女が“もう一人ではない”ことを悟り始める。