第5話 深夜の事件2

 今思えば超常現象というのでしょうが私はそれどころではありませんでした・・・


御経が聞こえます、うめき声が聞こえます。

それに混じって外国語?呪文みたいのが混じっていました。

【あーざー・・・じい・・ぜくしゃく・・たぁらぁー・さんばぁー・・・】

【イア イア オータイクナムラ イア ノンダルク アーナム イア マタイトナ・・・】

【あーーーうーーーあーーーうああああーーー】

【とーりゃんせ とーりゃんせえーーこーこは どーこのほそみちじゃあああー・・・】



「おーい息してくれーっ!!!エヌーっ!!」

私は必死でマッサージしました。


「エイ、エイ、エイ、エイ、いち、に、さん、しっ!」


突然Nさんは声を上げました。

「うーーーーーっ!」


『助かった』と思ったその時、奥の部屋の窓がバンバン!と大きな音を立てました。


―ドバンッ!!バン!バン!バンバンバンバンバンバンッ!・・・


背後でも、まるで人が走り回るようなバタバタという音が地響きと共にしました。


―ズドン!ドスンドスン!ズドドドンッ!


「うーーーーーっ」

苦しそうなNさんのうめき声と同時に部屋中で、さらに騒音がしてきました。


―ドカンッ!ズン、ズン、バンバンバンバンバンバンッ!


ガラス窓、壁、畳の床すべてがバンバンッ!と音を立てました。


『お経』『呪文』『歌』も大音響になっていました、まるで何十人もの人が居るかのように大合唱しています。

【あーざー・・・じい・・ぜくしゃく・・たぁらぁー・さんばぁー・・・】

【イーア サダル イーア マクダ イア!イア!・・・】

【いきはよいよい かえりは こ わ いーーーこわいながらも・・・】

私は周囲を見回しながら

「うるせぇ!うるせぇー!」と叫んでいました。


その時、救急車のサイレンが近いづいてきてドカドカと救急隊が入ってきました。


「こっちだぁー!」


部屋の怪異は・・・ピタリとみました。

「この方ですね」

「はいっ」

「うー、うー・・・・」


「いいか?いち、にい、さんっ」

救命士さんはNさんを担架で、すばやく救急車に運びました。


私のスマホは119との通話が切れていました。


外には真っ赤な光がくるくると回転しており


私は腰が抜けて、ぐちゃぐちゃの顔で、その場にへたり込みました。


次いでパトカーが到着しました。


『何か言ってる・・・』

警察の方が何事か言っていましたが私は放心状態でボーッとヘタリ込んでいました。


警察官と刑事らしい人は「署で詳しい話を聞きます」と言って

私は住居不法侵入と殺人未遂容疑者になり逃走防止のため

手錠をかけられた事に抗議して事態は悪化、警察署に連行されました。


「なんですかっ!ちょっと手錠なんて、やめてくださいよ、やめろーっ!」


『俺は悪いことはしていない生き方だって俺なりの信念がある、離せ、はなせ、はなせーっ!なんだ、この手錠はーっ!』

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