断捨離の達人が、物を捨てるか手元に置いておくかの基準は、その物を見た時にときめきがあるか無いかだと、いつかテレビで言っていました。
断捨離の末、最後に手元に残る物とは、自分自身が昔から変わらずに心ときめく、かけがえのない物――という事になるでしょう。
このエッセイでは、一枚のジーンズが青春時代と今の自分とを結ぶ架け橋となっています。
作者の飾らない言葉が、読んでいる人を等身大の自分を見ているような気持ちにさせてくれます。
実在である登場人物達も、家族、コンサートで出会う熟年の人物など生き生きと描かれていて、読んでほんのり優しい気持ちになれる事まちがいありません。