大事な問題。
huyuki
第1話 大事な問題。
彼は彼女が自分の意見を聞かないと言って嘆いた。
彼女はそうじゃない、オレのほうがワタシの意見を聞かないのだ、
と反論するのをまたしても嘆いた。
問題は部屋の窓の網戸のことだった。
ハエが外から入ってくるから網戸は閉めておくべきだというのが
彼女の強い意見だった。
彼は、彼女に熱心にこう話した。
だいいち蠅は卵から孵化し、幼虫、サナギを経て成虫として生まれ変わり、メスは一度に数百個の卵を産み、半日〜1日ほどで孵化してウジになり、さらに数日で成虫へと成長するのだ。
ほとんどが家の中で卵を産んでそこから出てくるのだから、
自分は蠅が部屋に入って来るというより、外に逃がしてるのだと説得した。
彼女は彼に強く反論した。
ハエは家の外で生まれ、多くは生ゴミや腐敗したものに卵を産み付けるもの。
だから家の中でハエを見つけた場合、多くは外から侵入してくるものなのよ。
だから網戸は閉めておかないと駄目と何回言えばわかるの!?。
この大事な問題は二人にとってどうしても解決しなくてはならなかった。
なぜなら、ことによっては野蛮に別れかねない不幸な結末を迎えることになるのだ。
終わり
大事な問題。 huyuki @Hhuyuki
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。大事な問題。の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます