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平日は一分でも長く寝ていたい。だから一切化粧はしない。だが休日になると切羽詰まる事もないので、気ままにメイクをする事がある。そうなると思いもしなかった問題に出くわす事がある。

保湿クリームを塗っても塗っても乾く気がする。特に顔の中心が突っ張るようなあの感じ。つまるところ、乾燥してしまっているのである。

週に一度フルメイクをした後は、そこそこそうなる事があったのだが、今はその比じゃない。頬の中心部はほんのりと赤く色付き、炎症を起こしている事が分かっている。

そう洗面所で自分の肌質を確認していたら、ふと視線を感じた。

「あぁ、ごめん。さっさと顔洗って洗濯機回すから」

世の女性たち、毎日フルメイクで出社する。メイク好きな人は毎日するって言ってたけど、肌質どうやって取り持ってるんだろ。

「お前、今日はどこか出掛けるのか?」

「うーん。名残雪がなぁ……」

「その割に化粧道具が散らばってるから」

「洗うんだよー」

「あと……」

そう言って自分の頬を指さした。指で軽く擦る。其れは丁度、乾燥していると思っていた部位であった。どうやら他者から見ても不味いらしい。

「赤い」

気になったら取りあえず調べるのが私である。最短で答えを出したい時にはAIを使うのが良い。という訳で、聞いてみる事にした。

――インナードライ+バリア低下ですね。回復が間に合っておらず、限界を迎えた状態です。連日のフルメイクはしない方が良いでしょう。

何その私の自律神経みたいな回答。私の自律神経も『連日の無茶で崩壊する。休みがないのが不味い』って帰って来たんだけど。

まぁいいや。やらなくて良い事はやらないのが良い。削れるものは削って行こう。まだ使えるのに消費期限が来て捨てるってのが勿体ないが。

「皆大変なんだねぇ。たまに鬱の人とか『鬱病でメイクしないといけないけど出来なくて……』なんて聞くけど。『んな事は良い!! アンタは黙って寝てんしゃいっ。したいならしなさい』とか思ってるけど、無理してするもんじゃないよ」

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