第8話 迷宮層の裏切り者
天空都市層の頂上に到達した秋山次郎と
リラ・ヴェルデは、異界王直属の部隊との戦いを終え、
一瞬の静寂を取り戻していた。
だが、その安息は長くは続かなかった。
霧の中から、微かに人の気配が漂う。
「誰か…いるのか?」
秋山は剣を構え、戦術洞察で気配の正体を探る。
その先には、見覚えのある人物が立っていた。
「…まさか、お前は」
それは、かつて迷宮で仲間として共に戦った冒険者の一人、
クロード・ヴァレンティだった。
だが、目の光は冷たく、味方の温もりは感じられない。
「秋山次郎…久しぶりだな」
クロードは低く笑い、闇の魔力を纏っている。
「なぜ…味方だったはずの者が、こんな姿に…」
リラは警戒しながら質問する。
クロードは微かに肩をすくめ、説明を始めた。
「俺は選んだのだ。力を得るために異界王に従うことを」
かつての仲間が、裏切り者となり敵となったのだ。
秋山は眉をひそめ、剣を握り直す。
「ならば、俺が止める」
身体強化で筋力を高め、戦術洞察でクロードの動きを解析する。
「甘く見るなよ…俺は以前とは違う」
クロードは闇の剣を構え、攻撃の体勢に入る。
戦闘が始まった。
クロードの動きは予測困難で、
剣と魔力を同時に操る高度な技を繰り出す。
秋山は戦術洞察で隙を見抜き、筋力強化で攻撃を正確に返す。
リラも魔力で補助を行い、二人の連携でクロードを押す。
だが、裏切り者の技は想像以上に巧妙で、
霧の中からの奇襲攻撃も加わり、戦闘は長期戦となった。
「戦術洞察…ここで威力を発揮するか」
秋山は冷静に解析を続け、クロードの攻撃パターンを把握する。
筋力を最大限に高め、連続攻撃と回避を繰り返す。
リラの魔力補助が加わることで、戦局は徐々に二人有利に傾く。
しかし、クロードも諦めず、戦闘中に魔力結界を展開。
霧と闇の中、二人を翻弄する。
秋山は戦術洞察で結界の弱点を見抜き、
力と知識を組み合わせて突破を試みる。
「これで終わりだ」
秋山は剣に全力を込め、一撃を放つ。
クロードは攻撃を防ごうとするが、力及ばず、
霧の中に倒れ込む。
戦闘後、迷宮層には再び静寂が訪れる。
秋山は深く息をつき、リラと互いに確認する。
「油断は禁物だ。裏切り者が現れるとは…」
「ええ、でも二人で力を合わせれば乗り越えられるわ」
迷宮層の中心には、さらに深い霧が広がる。
未知の敵、古代の罠、そして異界王への道…
すべてが二人を待ち受けていた。
秋山は剣を握り直し、戦術洞察を発動する。
「リラ、行くぞ。この迷宮、俺たちが切り開く」
「ええ、一緒なら何も恐くない」
二人は互いに信頼を確認し、霧の奥へ踏み出す。
霧深い迷宮層で、新たな試練と敵が
二人を待ち受ける。
だが、秋山次郎とリラ・ヴェルデは、
経験と知恵、そして信頼でそれに立ち向かう覚悟を決めたのだった。
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