僕だけに素っ気ない高嶺の雪さん

アカト

僕と高嶺の雪さん

 僕、柳武尊やなぎ たけるには好きな人がいる。学校一美人で文武両道な高嶺の花と言われている女性、凪崎 雪なぎさき ゆきさん。白いロングの髪を靡かせて綺麗な青い瞳の女性。


 彼女を好きになったのは僕が中学二年で雪さんと同じクラスになって席が隣同士になってから勉強を教えてもらったり、同じバスケ部に入っていて部活が終わってからも一緒に1on1で対決したり、誰からも好かれていて同性からの信頼もある雪さんの事を見ているうちに僕の気持ち大きくなり友達から好きな人に変わっていた。


 僕が高校に入り一年生でまたクラスが一緒になってから昔みたいに話してくれなくなりどこか素っ気ない態度をとられてしまっている。僕はまた同じクラスになれて嬉しかったが雪さんは僕にだけ冷たくなっていた。他の生徒には明るく接していた。


「お前なにかしたのか?」


 僕の親友の響 拓人ひびき たくとが僕の隣に立ち突っつきながら揶揄ってからかってきた。金髪の髪で顔つきが少し強面で怖がる人もいるが話してみると普通に明るく心根が優しい僕の親友。


 拓人とは中学も一緒の親友だから中学の僕と雪さんの関係を知っていた。


「分からないよ。僕が聞きたいくらいだよ」


 高校に入ってから急にこんな態度になったので僕自身も全然分からなかった。ただ中学三年の卒業頃にはどこか素っ気なく距離を感じてはいた。


「僕何かしちゃったのかな? 全然身に覚えないんだよなー」


 僕は拓人に愚痴っていた。拓人も雪さんも二人と同じクラスになれたのは嬉しかったが雪さんの事は少し寂しさを感じていた。


「雪さんおはよう。今日も寒いね」


 僕は雪さんに朝の挨拶をしてみた。


「おはよう」


 めちゃくちゃ素っ気ない返事が返ってきた。自分は何かしちゃったのか全く分からなくてとりあえず聞いてみることにした。


「あのー雪さん、僕何か悪いことしちゃった?」


 僕が聞くと雪さんはこっちを見て答えてくれた。


「別に何もないよ」


 うーん。何も分からない。また前みたいに楽しく雪さんと話したいだけなんだけどなー。


「ねえ、拓人は何か知らないの?」


 僕は拓人に尋ねてみた。


「いーや俺には分からないなー。でもまあまた仲良くしたいなら積極的に武尊から話かけたらいいんじゃね?」


 拓人は中学の時からムードメーカーだったが高校に入ってからもその明るい性格で、すでにクラスのムードメーカーになっていた。まだ高校が始まって二ヶ月しか経ってないのに僕の親友はコミュ力が凄すぎる。


「拓人くん、今日の放課後って時間ある?」


 相変わらず女の子からも人気な拓人は女の子に毎日のように放課後のお誘いを受けている。


「うーん。今日は部活だからまた今度ね」


 拓人と僕は同じバスケ部に入ったが拓人が人気すぎて体育館にも女の子がバスケ部を見てることが多い。


 今日も朝から雪さんには素っ気なくされるし今日は少しでも雪さんと話すために積極的にいこう。

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