江間弘海は顔を曇らせるしかない

さいだー

約束

 矢野未可子のスマホが震えたのは、新年を迎えてすぐのことだった。


 普段は早く眠りにつく未可子だったけれど、大晦日と言うことで、この日ばかりはテレビを見ながらボーッと過ごしていた。


 誰もいない広いリビングで50型のテレビがお笑い番組を映し出している


 未可子はテーブルの上に置いてあったスマホを手に取るとすぐに開く。


 送り主は江間弘海だった。



『良かったらでいいんだけど、初詣にでもいかない?』



 弘海から誘ってくるなんて珍しいと未可子は思ったけれど、思わず頬を綻ばせた。


 それは孤独だったせいかもしれないし、暇つぶしになると思ったからかもしれない。

はたまた、弘海に会えるのが嬉しかったのかもしれない。


 なんで微笑んでしまったのかは未可子にもわからなかった。


 でも答えは決まっていた。


『準備するから一時間貰える?』

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