人間の性を描いた短編で、カクヨムネクストに応募とあるから、ここからそれぞれストーリーが紡がれるのだろうか。楽しみにしています。
ほんの数行を読んだところで、物語のなかに取り込まれてしまいました。ほの暗い雰囲気、湿り気を帯びた描写、なかなかにエグい場面もあるというのに、吸い寄せられるように読みすすめていました。あまり内容に触れてはと思いますので、雰囲気、空気感、何より筆力の高さ。このレビューを目にして気になった貴方。15分、お時間を投資してみてください。駆け抜けたあとに、ねっとりと、しばらく忘れがたい充足感を伴った何かが心に残ります。
銭河原ネロルという【祝福】の付与師が故郷である沼地の街に帰ってきて、どんな【祝福】をするのか?没入感ある描写で語られていく。【】で囲われた言葉は、どのような意味を持つ言葉であれ、特殊になる。その特殊さゆえに本質へ近づくのか遠ざかるのか。言葉の裏にあるものへの想像をかき立てられるところが味わい深い。ダークファンタジーな【祝福】を読みたい方におすすめ。