第24話 老剣士の現在地
地上へ戻ると、
夜だった。
ギルドの前で、
人だかりが出来ている。
「深層から
戻ったらしい」
「一人で?」
次郎は
静かに通り抜ける。
受付嬢が
目を見開いた。
「……生還報告、
確認しました」
レベル表示は
変わらない。
だが、
誰もそれを
口にしない。
数字では
測れないものが
あると、
皆が気づき始めていた。
次郎は
ベンチに腰掛け、
剣を磨く。
老いは、
消えない。
だが、
衰えもない。
積み上げたものが、
確かにここにある。
「まだ、
終わりじゃない」
深層の先。
さらなる敵。
勇者も、
王城も、
いずれ交わる。
だが次郎は
焦らない。
剣士の道は、
急がない。
老剣士は
静かに立ち上がり、
次の一日へ向かった。
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