学校の天使とカリスマ生徒会長は、互いに本性がバレていない(つもり)〜学校では完璧でも、配信と親づてで全部筒抜けです!?〜

兎野うさぎ

第1話 とあるモブによる鏡条学院高等部の話


 鏡条学院高等部には、どこの学校にもあるように、カーストが存在する。


 自由に振る舞う美男美女ばかりの陽キャ集団、いわゆる一軍。一軍を妬みつつ、オタクを見下してプライドを保っている二軍。そして、その争いに巻き込まれないよう、ひっそり生きているオタクたち。


 ……もちろん俺は最後のやつだ。


 そんな俺のクラス、二年B組には、一軍の中の一軍がいる。岩波さんグループだ。


 熱血でクラスの中心、平健人たいらけんと

 ギャルなのに誰にでも優しい、一色京いっしききょうさん。

 クールで生徒会副会長の、三条光里さんじょうこうり

 そして――文武両道で可愛くて、上品で天使みたいな岩波深藍いわなみみらんさん。


 正直、このクラスに入れたのは運が良すぎた。

 平と三条がいればクラスの平和と、体育祭と文化祭の優勝は保証されたようなものだし、一色さんと岩波さんはいるだけで目の保養だ。


 唯一の欠点があるとすれば、三条がいるせいで、カリスマイケメンとして名高い三年の生徒会長、館風瀬那たちかぜせな先輩が、かなりの頻度で教室に顔を出すことくらいだ。


 ああ……また今日も、館風先輩にキャーキャー言う女子を見る羽目になるのかと思うと、嫉妬で胃がキリキリする。


 平や三条も十分モテるけど、館風先輩は別格だからな……。


 まあでも!それでも俺は、このクラスでよかったと思ってる。


 絶対、体育祭も文化祭も最高に楽しくなる。

 ――陰キャの俺でもな!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る