なぜかラブコメの主人公に転生したら幼馴染じゃなくて、友達のお母さんから好かれまくるし、僕の体を狙ってくる
普通
ラブコメの主人公に転生したのに、母親たちから好かれるのはなぜだ。
ラブコメの世界に転生した。
転生したというのが正しいのかは分からない。
転生以外で状況を説明するのは難しいと思う。
『あおこい』というギャルゲー。王道と言えば、王道で主人公が幼馴染や後輩、先輩と仲良くなっていき、最終的に将来添い遂げる相手を決めて、幸せになるというゲーム。僕もやったことはあるものの、昔過ぎてあんまり思い出せない。
僕はその『あおこい』の主人公として転生した。そうであればこれからは幼馴染や女の子たちとの恋愛が待っている。
そう思っていた時期が僕にもありました。
結果、僕に待ち受けていたのは…。
「あおくんってカッコいいわね」
「あたしも同じこと思ったわ」
なぜか、僕は攻略対象の母親たちに人気があるのだ。
逆に攻略対象の方はそこまでではない。仲が悪いわけじゃないものの、フラグがすごく立っているわけでもなければ、進展していく感じが全くしない。
覚えている限りではゲームのルートとそこまでズレていないはず。それなのにまるで進展せず。なぜか攻略対象の母親たちから好かれている。いや、好かれているという優しい言葉を使うのは止めた方がいいかも。僕のことを捕まえようとして来るのだ。そして母親たちは常識を逸している行動に出ることもしばしば。
でも、旦那さんも攻略対象も母親がこんなにおかしくなっていることに気付いていない。なぜなら彼女たちの前では普通の『母親』を演じているので、気付きようがないのだ。正直、攻略対象は僕がこんなにあなたたちのお母さんと会っていることも知らないはずだ。
ゲームであれば攻略対象の子たちとそれなりに幸せな道を歩んでいたかもしれないのに、今の僕は攻略対象の母親に掴まっているのだ。
捕まっている……そうヤバいのだ。
さっきも語った気はするけど、母親たちは捕まえようとしてくる。
捕まえて何をしようとするのかと言えば、僕のことを襲うのだ。これは被害妄想ではなく、当事者同士が話しているのを聞いてしまったことがある。
例えば―――――
「蒼くんの遺伝子欲しいわよね。あの子の子供ならたくさん産みたいわ」
「わかる、愛されたいよ!」
「蒼のためであれば夫を捨てて、蒼のためだけに生きることだってできる」
「そうだよね。ぼくも旦那さんは好きだけど、それ以上に蒼くんが大好き。だから、蒼くんの子供が欲しい」
こんな恐ろしいような会話をしていたのだ。
僕は原作を大きく変えていないのに、なぜか攻略対象の母親に好かれている。このままいけば僕の貞操は幼馴染たちではなく、幼馴染たちの母親に奪われることになってしまう。
それにそんなことになって万が一、ヤバいことになった時に高校生が責任を取れる範囲を超える。僕はまだ人の道を外れる気はないのだ。
だから、どうにか母親たちには普通の思考に戻ってもらうかしないと困る。
「絶対に僕は貞操を守り、原作を全うするのだ!」
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