語り口がゆったり緩やかで、実に落ち着いた雰囲気で読み進めることができます。
実に喫茶店らしい、リラックスのできる文体ですね。
おっと、喫茶店ではなく「珈琲店」でしたか。
……珈琲店を名乗るには、少々偏りを感じますが。
お話を読み進める内に「成程そういうパターンね」と納得し、こちらもそのノリに合わせて読み進めていく……のですが、これが実にテクニカル。
最後の方でひっくり返され、思わず「おぉっ」と驚かされます。
見事に引っ掛かりましたし、思わず冒頭まで戻って読み返して確認したりしました。
そして改めて、お話の完成度の高さに唸らされます。
緩やかな雰囲気、だけどちょっと癖のある喫茶店で、素敵な時間を過ごしてみませんか?
是非とも珈琲……は、ちょっと心許ないので、紅茶を飲みながらお楽しみください。