マイノリティは、姿形を変えながらも憐れみの対象となる。
理解している、と言ってくれる人が確実に味方であるとは限らないのがこの世界だ。
信頼し、本心を込めて寄りかかった次の日には、梯子を外される。
彼らは彼らのロジックで気遣う。「そんな【手垢のついた】洋服は着ない方がいいよ」と。
その言葉に漂白されて、言われた言葉をそのまま返すしかないのだ。
帰省が嫌になるのは――誤りすらもエクボに見える私的世界から、「みんな」の公式見解へと引き戻されるからなのだろうと思っている。
自分自身が蛙化することほど、残酷なことはないだろう。