場違いプリンス~身なりはリア充・中身陰キャの俺がコミュニティを荒らす~

@Valkyria_2026

場違いプリンス・第1話・孤高の厨ニ病王子


場違いプリンス 第1話「孤高の王子」

Scene 1: ユニバースシティ・マジェスティック

東洋のビバリーヒルズと称される、人工島に築かれた世界有数の経済都市、ユニバースシティ。海岸沿いに大手企業が拠点を据えるこのきらびやかな街の片隅で、夜は更けていく。

高級歓楽街に佇むオーセンティックバー「マジェスティック」。磨き上げられたカウンターには、完璧に洗練された身なりの男が一人、静かに腰を下ろしていた。


ここではバーのマナーに配慮してハットを脱いだ、TPOをわきまえる常識はあるようだ

「ウィーン、ガシャン」

ジャケットの肘関節付近から微かな駆動音が鳴り響く。彼は周囲の喧騒に目もくれず、氷の入ったグラスを傾けた。轟ミナミ、この街では知らぬ者のない財閥の御曹司である。童顔で中性的な美男子である彼の愛称は「王子」。


彼は他のコミュニティ(ゴルフ、乗馬、社交界)でも知られた存在だが、このバーでは常に孤高を貫く。稀に美しい妻を同伴することもあるが、今夜は一人だ。周囲に無関心で排他的な態度を崩さない。

「こんばんは!いつも一人ですね、良かったら、一緒に飲みませんか?」


隣の席の男性客が、社交辞令半分、興味半分で声をかけた。

ミナミは愛想笑いでやり過ごそうとするが、相手は引かない。

「申し訳ありませんが、一人で飲みたいので、どうかお察しいただけますと、幸いです」


丁寧だが、明確な拒絶の言葉。男性客はすごすごと元の席に戻った。ミナミは再びグラスに手を伸ばす。「ウィーン、ガシャン」。まるでロボットがカクテルを嗜んでいるようだ。


彼は金払いが良い。注文するのは決まって高価な酒だ。


「マスター、マティーニをお願いします」

差し出されたカクテルを受け取ると、ミナミは瞳に装着された「サイバーコンタクトレンズ(スキャンサー)」を起動させた。

「ピピピ」と電子音が鳴り、カクテルの成分や銘柄を計測する。彼の動作は一挙手一投足が計算されているかのようだ


Scene 2: 拒絶と独白

バーの奥の席から、一人の女性客がミナミに見とれていた。彼女はマスターに紹介を催促する。

「ねぇ~マスター、あの素敵な方を紹介してくださらない?」


困惑しながらも、常連客の頼みを無下にもできず、マスターはミナミに声をかける。

「王子、奥の女性がご挨拶したいと……」

ミナミはマスターの言葉を遮った。

「無理に他客と繋げなくていいんで」

一蹴された女性客とマスターは、あっけにとられ、唖然としていた。


ミナミは、孤高の自分を演出し、自らに酔いしれ、愉悦に浸る。彼にとって、他者やこの場所は、自分の「劇場」の舞台装置でしかないのだ。

グラスに残ったマティーニを一気に煽り、心の中で呟く。


――人生と世界は私の劇場、私は主人公、他者は出演者かエキストラ。私はこの人生と言う名の劇場で最高の主人公を演じるだけさ! 私は厨二病(ちゅうにびょう)なのだよ、諸君。


「ユニバースシティゴシップ掲示板」

「場違いプリンス」アンチ・実況スレ Part.1

1 名前:名無しのエキストラ

始まったぞ、厨二病御曹司の物語。初回から設定盛りすぎだろwww

金払いが良いからマスターも無下に扱えないんだよなww

リアルに居たら厄介な客だ!ww

2 名前:名無しのエキストラ

ユニバースシティ(笑)東洋のビバリーヒルズ(笑)ネーミングセンスがもう痛い。

3 名前:名無しのエキストラ

「ウィーン、ガシャン」←これ何?ロボット?サイボーグ?ただの御曹司じゃなかったのかよ。クソ笑ったんだが。

4 名前:名無しのエキストラ

3

ジャケットに内蔵された小型スピーカーから駆動音発生させてるらしいぞ。完全に「演出」じゃねーかwww 痛すぎる。

5 名前:名無しのエキストラ

サイバーコンタクトレンズでマティーニの成分スキャンする意味ある?味を楽しめよwwwww

6 名前:名無しのエキストラ

「私は厨二病なのだよ、諸君」

自分で言うな!ww

王子、格好つけてるけど、やってることは

滑稽なんだよなww

バーであの振る舞いは場違い過ぎるだろww

7 名前:名無しのエキストラ

マスターと女性客が気の毒すぎる。王子のコミュ障っぷりがリアル。

(ウィーン、ガシャン)←この音、マスター絶対、笑い我慢してるだろww

8 名前:名無しのエキストラ

次の話で「なぜ彼がロボット駆動音を鳴らしているのか」の壮大な伏線回収あるのかと思ったら、ただの厨二病演出かよ……。期待してた俺が馬鹿だったわ。

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