第3話 誤解
三人目が来た。
「口コミを見たんです。
それで、予約させていただいたのですが。」
「はい。どうぞ。」
「ここ、スピですよね?」
……?
「まあ、いいや。
メニューは、話を聞く、になるのかな。」
少し間があって、続けて話し出す。
「一応、私、こんな感じなんです。
それで、波動とか見てもらおうと思ったんですけど。」
「波動ですか?」
(きっと、雰囲気のことを言っているのだろう。
最近は、そういう言葉を使うみたいだ。)
「穏やかな感じですね。
それから、結構、他人のことを考えてしまう感じ。」
「当たってます!
おもしろい。やっぱり、わかるんだ!」
少し身を乗り出してくる。
「他には?」
「でも、良い感じはしますよ。」
「え? 本当に?」
「はい。
だって、明るいじゃないですか。」
「嬉しいな。
そう言ってもらえると。
これから運気、上がるのかな。
なんだか、安心しました。」
「え? 本当ですか?」
「はい。ありがとうございます。
また、来ますね。」
そう言って去ったあと、
俺は、口コミ欄が増えていることに気づいた。
どれも、俺の知らない“俺の能力”について書かれていた。
次の更新予定
2026年1月14日 00:00 毎週 日・水 00:00
世界〇 朝陽 透 @toru_zero
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