序盤からクライマックス、魔女に愛する家族を殺された主人公は憎むべき魔女の『種馬』となり、内部から国を破壊することを決意します。魔女の国の制度や、勇者の歴史──濃密なダークファンタジーがそこには広がっていました。『亡命の魔女』と『反逆の勇者』が織りなす、周りをも巻き込んだ国落としを、是非一読してみてはいかがでしょうか!
自分好みの作品でした!これからの展開に期待してます!
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(213文字)
種馬として扱われながら虎視眈々と反逆を狙う主人公のメンタルが強い。設定が斬新だけど、それだけでなく心理描写なども丁寧で読み応えがあります。
「勇者は魔女の繁殖用の種馬」という過酷な設定が物語の核だ 。父を魔女に消されたセオルが、あえて不名誉な道を選び、敵の懐で虎視眈々と復讐を狙う葛藤が描かれる 。魔女の国ヴェスペリアの冷徹な管理体制や、逃亡魔女ルナリリスとの秘密の共助といった要素が強い緊張感を生んでいる 。自らの尊厳を道具として差し出し、宿命を逆手に取るダークな世界観が本作の大きな魅力である 。シビアな設定や重厚な心理描写、戦略的な復讐劇を好むファンタジー読者におすすめできる。
ここまで物語が作り込まれていて、先が気になるものに出会ったのは久しぶりです。サクサク読めるのに、言葉遣いはしっかりしていて、読んでいて安心感があります。種馬、という強い単語から想像される内容は欠片もなく、これからの展開が気になる話の区切り方など、とても勉強になりました。必ず、続きも読ませてもらいます。