宇宙船、ポメラニアン、今日のごはん。
大きな事件も、派手な冒険もないのに、読み終えるころには不思議と心がほぐれていました。
宇宙という壮大な舞台なのに、描かれるのは仕事帰りのごはんや、くーちゃんの何気ない仕草。たい焼き、うどん、納豆、ドーナツ、牛丼、オムライス。毎回出てくる食べ物と、くーちゃんの自由すぎる行動が本当に可愛くて、読むたびに少し笑ってしまいます。
特に好きなのは、「今日も平和で、悪くない」という空気感です。
特別なことが起きなくても、温かいごはんがあって、そばに小さな毛玉がいてくれる。それだけで一日はちゃんと満たされるのだと感じました。
ゆるくて、静かで、優しい日常SF。
またどこかの宇宙で、くーちゃんと今日のごはんに会いたくなる作品でした。