数学の教室
黒板に並ぶ数式は美しく
証明はいつも完璧に終わる
けれど教室の隅で
解けない問題が息をひそめている
「存在しない解」のように
君の声は消されていく
誰も気づかないふりをして
等号で結ばれた世界を眺めている
いじめは関数のように増殖する
f(x) = 孤独
x が大きくなるほど
答えは無限に近づいていく
「ゼロで割ってはいけません」
先生は教える
でも君の存在はゼロで割られて
未定義の痛みになった
定理は美しい
公式は完璧だ
だが人間の心を測る
方程式はまだ誰も解いていない
窒息する教室で
君は息を数える
1, 2, 3, 4...
この数列に終わりはあるのだろうか
もし優しさに単位があれば
もし痛みを積分できたなら
この教室の面積を測って
君の居場所を証明できるのに
数学は嘘をつかない
でも真実も語らない
ただ静かに、冷たく
空白の解答欄を見つめているだけ
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