幼馴染の年末イチャイチャフライング開始です

猫の集会

第1話

 オレは今、なぜか眠っている。

 

 というか…正確には、もうすでに目覚めているけど、布団から出たくなくてグズっている状態だ。

 

 そんな大変なときに携帯がなった。

 

 隣に住む同級生の幼馴染の姫子ひめこからだ。

 

(ハッピーおニューフライング〜)

 ってきていた。

 

 …

 

 

 いや、まだ三十一日の年末だし…

 

 それに、今は午後の三時ごろ。

 

 …

 

 そもそも、オレは昼寝から目覚めて少し困惑していた。

 

 昼寝をガチ寝と勘違いして、年越しそばを食いそびれた‼︎って一瞬焦った。

 

 焦ったと同時に、色々落ち着いてまだ年を越していないことに安心した。

 

 

 なので姫子に返事を送った。

 

(おめめおめ〜オレもフライング〜)

 って。

 

 すると、数分後…

 

「玄関からお邪魔しますね?」

 と、姫子の声がした。

 

 玄関からって言葉…いらなくね⁉︎

 

 普通玄関からだろうに…

 

 

 そして、そーっと階段をのぼる音がした。

 

 …

 

 すでに、お邪魔しますの時点でバレているというのに…

 

 なんともおバカさんだ。

 

 オレを驚かせるつもりなのだろう。

 

 しかし!そうはさせない‼︎

 

 オレは、ガバッと布団をかぶり姫子から隠れた。

 

 

 …

 

 んだけど…

 

 どうやら、オレの隣の部屋の姉貴の部屋に立ち寄ったもよう。

 

 恭介きょうすけいるー?うん、部屋じゃない?って声がするんだけど…

 

 なんか、話が盛り上がっているみたいで…なかなかこないー‼︎

 

 

 あんまり遅いからさ…

 

 オレはいつのまにか寝落ちしていた。

 

 もぐっているから、あったかい。

 

 そして、なぜかフワモコの毛布を抱きしめて寝ているオレ。

 

 ?

 

 なぜオレはいつのまにか、毛布を丸めて抱きしめているんだ?

 

 まぁ…あったかいし、いいだろう。

 

「あー、あったけ〜よ」

「それな〜」

 

 ⁉︎

 

 毛布がしゃべった…

 

 えっ⁉︎

 

 えっ⁉︎

 

 えー‼︎

 

 しゃべる毛布をみると…

 

「姫子⁉︎な、なんでオレの布団に⁉︎」

「それがさぁ、布団にもぐって恭介驚かそうとしたら、まさかの恭介が寝てたからびっくりだよ。で、恭介に捕獲されていました♡」

 

 …

 

「え、いやじゃ…ないの?」

「なにが?」

 

 …

 

「だから…その…オレに抱きしめられて。」

「嬉しい限りだよ?」

「それって…」

「うん、捕獲ごっこ遊び楽しい」

 

 …

 

 期待して損した。

 

「あー、そうですか。」

 

 パッと姫子を解放した。

 

「うそだよ〜。捕獲って、こんなにも癒しの時間なんだね?」

「マジ?」

「うん。もう一回して?」

「いいの?」

「うん。てか、今度はわたしが捕獲してもいい?」

「え、いいの…?」

「いっきまーす!捕獲‼︎」

 

 ⁉︎

 

 えっ⁉︎

 

 姫子がいきなりガチの捕獲をしてきやがった。

 

 どんなって…

 

 自分一人でできる肩マッサージみたいな道具を首に引っ掛けてきやがったのだ。

 

「おい、その武器どこから…」

柚沙ゆさねぇから借りたー」

 

 …

 

 姉貴め。

 

「柚沙ねぇがさ、これでいい加減恭介を射止めておいでって。」

「射止めるって…」

「あ、う…えと…その…違くて…あーのー…うーんと…」

 

 これは大チャンスなのでは?

 

「もしかして、姫子って…」

「まさか、そんなわけない!」

 

 …

 

「まだなんにも言ってないけど?てか、オレは好きだよ。姫子が」

「えっ?それって…」

「うん、そういう意味で。」

 

 姫子が顔を赤く染めた。

 

「すきあり‼︎」

 

 オレは、さっきの仕返しに後ろから技をかけてやった。

 

「罠だったのね…」

「うん。でも好きなのは、ほんとだよ。」

 

 そっとそのまま姫子を抱きしめた。

 

「わたしも好き。ハッピーニュー…」

「ん??なんで途中でやめた?」

「だって、イヤーまで言いたくないじゃない?いやじゃないから」

「イヤーって、年のことでしょ?姫子は、かわいいな♡」

 

 チュ♡

 

「いやん♡」

 

 

 こうして、年末フライングカップルがうまれましたとさ♡

 

 

 

 おしまい♡

 

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