12月23日『たまごの殻』
死ぬのは僕ではない、死ぬのは僕ではない、いつまで経っても死ぬのは僕ではない。そのことを知らずに今日も東京の一室で僕はものを書く。薄っぺらい言葉だ、パステルカラーの電波じゃどこにも辿り着けやしなくて、ただ僕は地球の表面を撫でては今日も明日があると思い込む。明日があるならなんで書くのだろう。卵の殻を眺めているだけじゃ何も食べられはしなくて、誰も僕にぜんぶを見せてくれないんだ。ならどうして、ならどうして僕は書くのだろう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます