第2話・巨乳ロリ少女の名前は『滑茸 ナメ子』……私恨で手駒にされたナメナメ乳揺らせ

 チェック柄の厨二的な眼帯をした変態、魔導士闇改造医師が言った。


「まずは、創造した生命に命名しよう……命あるモノには名前は必要だからな」

 そう言うと男は、広げた紙でアミダクジをはじめた。

「下がって、上がって、クルッともどって……どんな名前になるかなぁと……おまえの名前が決まった『滑茸なめたけ ナメ子』だ……通称ナメナメ、よろしくなナメ子」


 アミダクジで適当に名前を決められてしまった、巨乳ロリ少女はモロに嫌そうな顔をした。

「そんな、人の名前をアミダクジで決めるなんて、そんなヌルヌルしていそうな名前なんて嫌です」


「じゃあ、ナメ子の隣に書いてあった乳牛ちちうしとか牛乳うしちちの方がいいか……胸ばかり注目されるぞ」

「滑茸 ナメ子でいいです……あなたのコトはなんて呼べばいいんですか?」

「好きに呼べばいい、マスターでも、創造主でも、ご主人サマでも」

「じゃあ、変態闇医師で」


 男は少し考えてから答えた。

「…………実はすごい才能と能力を秘めているのにクサレ・カクヨ・ム国の王室はぜんぜん才能を認めてくれなくて私恨を募らせた、天才の『クサモト博士』と呼べ」

〔⑤無能だと思われていたスキルが実は最強スキル・⑦「謝ってももう遅い」ざまぁぁぁ〕


「で……変態のクサモト博士は、巨乳ロリのあたしを作って何をさせたいんですか?」

「天才と言え……わたしは、長年に渡って才能と能力をぜんぜん認めてくれない、クサレ・カクヨ・ム国の王室に海より深く、山より高い私恨を抱いていてな……ついに心がドス黒く染まって歪んでしまったんだ」


 クサモトは、ナメ子をハグして言った。

「ナメ子を使って、クサレ・カクヨ・ム国の王室に〝ざまぁぁぁぁぁぁぁぁぁ〟してやる『もう、いまさら謝っても許してやらねぇ』してやる……わたしの心を癒してくれ、ナメ子」

「離れろ変態!」


 ナメ子はクサモトを突き飛ばす、壁に突き飛ばされたクサモトはボールのように弾んでナメ子のところにもどってきて抱きついた。

「ぎゃあぁぁぁ、キモい変態博士」


 数分後──旅立ちのための剣を渡されたナメ子は、鞘から引き抜いた剣を見て露骨に嫌な顔をした。

 クサモトが剣の説明をする。

「その剣は、聖剣と魔剣を無理やり合わせて鍛錬した剣だ……裏表で聖剣と魔剣がくっついている」

「なんて、外道な剣を……で、あたしはクサレ・カクヨ・ム国を旅して、ひっかき回せばいいんですね……旅の仲間は? パーティーは?」

「んなもん、必要ない……だいたい、賛同する旅の仲間なんて現れないだろう、ポッチ旅だ……キャラが増えると困る、旅立つ前に尻派のわたしに尻触らせろ」

「ド変態!」


  ◆◆◆◆◆◆


 旅立ったナメ子に、インカムを通して、クサモトの指示が出る。

《ナメ子の目や耳を通じて、こちらにも情景が見えているからな……おっ、クマと鹿とイノシシとサルがいる……今夜は山の幸四種鍋だ、全部狩ってさばいて鍋にしろ》


「嫌です、巨乳ロリにそんなコトさせないでください……最初に何をすればいいんですか?」

《とりあえず、近くの町に行ってギルド宿に入れ……そこで、ムカつく第一テンプレを発動させる》

「本当に、あたしを使って何を企んでいるんですか」


 一時間ほど歩いて、町に到着したナメ子は、目についたギルド宿の食堂に入った。

 食堂にいた、パーティー連中が一斉に好奇の目をナメ子に向ける。

「なんか、みんな見ていますよ」

《そりゃあ、巨乳のロリ幼女が入ってくれば誰でも見るだろう……とりあえず食事しろ、金は心配するな》


 席について注文して運ばれてきた、骨付き肉にかぶりついているナメ子の頭の中に、クサモトは話しかけてきた。

《馴れ馴れしく近づいてきて、エッチなコトをしようとするロリコンがいたら。容赦なく剣で斬り刻んで細切れにしろ、わたしが許す》

「嫌ですよ、あたし殺戮さつりく者になりたくありません」


《何を甘いコトを言っているんだ〝ざまぁ〟をする者は、報復を恐れて相手の一族や身内を躊躇ちゅうちよなく女子供に至るまで惨殺するもんだぞ……それができないようなら、ざまぁなんてデメリットな、胸くそ悪い行為に手を染めるな〝ざまぁの連鎖〟は心虚しいだけだぞ……そのうち、わたしか思う〝ざまぁ〟の定義を教えてやる》

「いやいや、そもそも不毛な流行遅れのざまぁテンプレなんて、したくありません」

〔②現実ではあり得ない、ざまぁ〕


 そう言ったナメ子だったが、ロリ体が巨乳化されてクサレ・カクヨ・ム国にクサモトが私恨を晴らすために誕生させた時点で、カクヨ・ム王室へのざまぁは確立していた……ただ、王室がざまぁされているコトを認識していなかったので、空回りで……ざまぁ成立はしていなかったが。


  ◇◇◇◇◇◇


 食事が終わったナメ子に、クサモトが言った。

《そろそろ、テンプレスキルを発動させるか……ギルド食堂から外に出てみろ》

 ナメ子が外に出ると、パーティーの女性たちがゾロゾロとついてきた。

 聖女、剣士、騎士、魔法使いなどなど。

 全員が虚ろな目で、ナメ子の後をついてくる。

「なんですか? コレ?」

《テンプレスキル……男目線の奴隷ハーレムだ、どうだ嬉しいか》

「嬉しくなんかありません……この女性たちを、どうすればいいんですか?」

《そこまでは考えていない、男目線のハーレムなら性的な奉仕をさせるところだが……ナメ子は巨乳ロリな少女だし、女同士でやったら百合ハーレムになってしまう》


「百合ハーレムでもいいんじゃないですか」

《ダメだ、百合ハーレムはテンプレじゃない! と、言って男奴隷のハーレムを作ってナメ子が女王として君臨するのは……嫌だろう、乳房揉ませたりして》

「イヤです! 絶対イヤです!」

《しかたがない、ハーレム解散……ハーレム作るにも、それだけの力量がある人物でないとな、一般人にハーレムは作れない》

 ハーレムで集まった女性たちは、憑き物が落ちたように解散して去っていった。


「クサモト博士、そんなに偉そうに人に言うなら、今流行りの領地開拓くらいやってみたらどうですか?」

《……いやだ、土地に関するコトは相当の能力と知識が無いと出来ないので、やりたくない……そこまでの器量はない……旅を続けろ、また別のテンプレスキルでクサレ・カクヨ・ム国の王室を混乱させてやる……わたしの才能を認めなかった、私恨を受けてみろ! ざまぁぁ……警告の削除文書が送られてくるまで続けてやる》

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