じわじわと広がる違和感と言いようのない不穏さが滲むホラー作品です。
多くの児童を担当する真面目な幼稚園の先生が、その日の出来事や子供たちの様子を、きっちりと日誌につけているのですが、一人の児童が風変わりな言動を取り始めた事がきっかけで、少しずつ受け持ちクラスの様子が変化してゆき、その変化に対して教育者らしく適切な方法で取り組むものの、子供たちの不穏な行動が制御出来ないという、その変化の具合が日誌形式で淡々と綴られている辺りに、程良いリアリティが感じられ、そのリアリティが読み手に背筋が薄ら寒くなるような違和感と、不穏な気配を感じさせる次第です。
過剰な恐怖演出などはなく、僅かずつ違和感が大きくなるストーリー、短編ホラーとして良く出来た作品だと感じました。