『アークエッジ・クロニクル 〜星を編む者たち〜』
春秋花壇
『星を編む者たち』
『星を編む者たち』
見上げる夜空は
選ばれた者の領土
巨大な魔法(ちから)が 天を統べ
持たざる者は 泥を舐め
届かぬ光を ただ仰いでいた
けれど
境界(エッジ)の先を睨む男がいた
魔力も 翼も 持たぬ代わりに
一万のロジックと 折れぬ信念
そして
誰もが宇宙へ届く「地図」を持った男
編み上げろ 鉄の糸で
繋ぎ合わせろ 名もなき星たちを
一機(ひとり)は小さく 弱くとも
数千の絆(ネットワーク)は
星座を書き換える
高度百キロの 静寂の中で
小さな箱たちは 合唱を始める
それは
富める者の独占を破る歌
それは
見捨てられた地に
知恵を届ける産声
「宇宙はもう
神様のものではない」
男が叩く キーボードの響きは
かつて
町工場で鳴り響いた
鉄の音と同じ
汗と 油と 計算の果てに
私たちは
天の海を 民主化する
星を編むことは
未来を編むこと
誰一人 独りにしない
光の網で
お箸を並べる
日常の隣に
宇宙(そら)からの
優しい視線を
届けるために
夜明けの境界(エッジ)が
青く光る
私たちは
もう見上げるだけじゃない
その手を伸ばせば
指先が触れる
一万の小さな星たちが
今日も
世界を繋いでいる
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