リレーションシップ〜過去と未来にanswerを〜
白玉子
第1話現在
ふと見たスマホのホーム画面には、推しの動画投稿の通知と彼氏のメッセージ。ずっと『ずっと大好き』とか『離さない』とか私を溺愛する言葉が並べられている。でも今の私には素直に大好きだよと返すことができない。一人になりたい。そのまま数時間放置してもいいが、なるべく心配をかけたくないので仕方なく返信する。思ってもいない言葉を並べて送信する。別に彼が嫌いなわけではない。倦怠感を感じている訳ではない、、、と言えば嘘にはなるが、彼が好きな気持ちには変わらない。だけど、どうしても一人になりたかった。
冬休みから一週間が経とうとしている。冬休み中の予定と言えば、彼と初詣に行くことと今年成人する姉が帰って来ることくらいだ。今の状態ではそれらが楽しみと思うことはできない。ただひたすらに時を待つだけ。
誰とも会わなくて済むと言うのにメッセージは続く。まるで、彼がずっと隣にいるみたいだ。疲れた。メッセージでのやり取りも宿題も、、、宿題はまだ手をつけてなかった。ただひたすら、スマホで動画を見て漫画を読んで彼にへんしんをするの繰り返し。私は一体、何がしたいのだろう。誰とどうなりたいのだろう。答えが見つからないまま、今日も一日が終わっていく。
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