終わる恋、始まる気持ち

月白 星羅

Prologue

付き合っていた人の浮気が発覚した。

その程度の愛なら要らない。

そう思って、私は彼に別れを告げた。


それなのに、どうしてだろう。

背中を向けた瞬間、涙がこぼれそうになった。


涙を堪えながら、いつもの帰り道を歩いていた時だった。

ふと、後ろから声をかけられた。


最初は気づかなかった。

いや、気づいていない“ふり”をした。


「お姉さん! ねぇ、お姉さんってば!」


振り返ると、そこにはチャラチャラした雰囲気の男の子。

元気な子犬みたいで、私とは正反対のタイプだった。


「少しだけ、お茶しない?」


家に帰れば、きっと泣いてしまう。

そう思った私は、彼について行ってしまった。


――そしてここから、私の物語は動き出した。

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