第7話ほどよく、不幸なのよ

 私、つくづく「ほどよく、不幸」だと思うのだよ。

 結局、今になっても結婚しなかったし、忙しくはないが給料安いし、父の介護してるし、母は認知症だったし、友人は多くないし。


 でもなぁ、すんごく不幸で困ってます、という感じの不幸でもない。

 そこそこ、日々穏やかに過ごしている。


そう、幸せではないけれど、ガチの不幸でもなく「ほどよく、不幸」。

う〜ん、この「ほどよさ」に慣れきってしまって、日々まったりしている。


でもなぁ、この世で「私は幸福です」とドヤ顔で言える人って、ちょっとまぶしすぎて、あまり近寄りたくないな。

 そう、「幸せ」であるよりも「ほどよく、不幸」のほうが私には似合いすぎている。


「ほどよい、不幸」の中で生活してると、ちょっとしたラッキーに全力で喜べる。

 スーパーの特売に歓喜し、一杯の玄米茶に恍惚とし、お昼のおやつのアンパンに充足する毎日。

 やはり、人間、自分は基本は不幸なのだと思っていたほうが、ちょっとしたラッキーの喜びに浸れるというものだ。


「ほどよく、不幸」、これさっき思いついた私の言葉だが、今年のマイ流行語大賞の候補に選んでおこうっと♫

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