歩く芋虫

れん

餡色血

暗黒の餡色あんいろ

蛍光管の光る一室の窓から

外の濃闇のうやみに光る餡色あんいろ外桜がいおう

転嬰てんえいした内側に旋回する風鬼ふうき

身を冷やし身に吹き荒ぶりょう


腕を宿した羽根が廻っている

ぐんらあ ぐんらあ 痛いよ 痛いよ

雷鳴が青白く清涼な音を立てて君にとお

うんどぁ ずんどぁ 来たれ たれと


咳込む喉声のどごえだけが咲くように飴求あめもと

薄荷はっかよ 八化はっかに発花を重ねよ八重櫻

桜よ 喀血かっけに活花をおとせよ晩櫻ばんおうあん


混ぜよ胸弾み夏の終わり

明けよ夏の初め胸の染まり 光る シャァン、


雷鳴は白く青くシャアン、 すずの音

墜ちよ外景の窓 入れよ内敬ないけいの一室に


蝶白青ちょうしろあおい羽根をまたたかせながら君を呼んでる

飴色あんいろの寒空の夏 暑空あつぞらはつ

物語は終わらない 夏移なつうつしにりし双実ふたみ


蝶は白い雷鳴に青く光りあん

シャァン、 すずの音を来日らいじつみしまん

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