第5話 聖女発見の報
「シャーリーン、聖女様が見つかったって!」
「ええっ、本当?!」
エイミーがそう言った。俺の事じゃないっぽいが誰だ……?
「バルバ公爵家のご令嬢ですって。名前はたしか……ジュリエットっていったかな」
ジュリエットか。俺はその名前を知っている。ジュリエット・フォン・バルバ公爵令嬢。聖女候補としてゲームにも出てくるキャラだ。主人公が聖女候補になるまでは聖女候補筆頭だ。だが聖女が決まるのはもうちょっと先だったような……。何かあったか?
「それでこれは噂なんだけど……、そのジュリエットお嬢様が脱走したんですって!聖女になることが嫌なんですって!」
「ええっ?!」
これはゲームに無かった展開だ。貴族のお嬢様が脱走ってすぐに捕まりそうな気がするが……。まあでも聖女になったら魔力を搾り取られるんだから、命が危険だと思ったんだろうな。
「聖女様が脱走だなんて、この国は終わりね。結界が維持できなくなっちゃうわ」
国に魔物が侵入するのを防いでいる結界は聖女の膨大な魔力でしか維持できない。だが俺は聖女になるのは嫌だから黙ってよう。俺の知ったこっちゃない。
「そっかぁ、これから大変だね」
「そうだねぇ、あそうそう。この村、この間の奇跡から奇跡の村って呼ばれてるらしいわよ」
「へぇ、そうなんだ……」
まずいな。この村に聖女がいるって言ってるようなものだったか。
「この村に脱走した聖女様が潜伏してるのかしら……」
「あはは、もういないんじゃないかしら?きっと通りすがりに奇跡を行使したのよ」
「それもそうね。この村にいたら誰が来たとかすぐ噂になるものね」
それにしてもエイミーの情報網はどうなってるんだ?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます