第9話
あなたはつよくやさしい人だった。
まわりの誰もと同じただのひとりの人間だった。
力なき優しい人。
けれど誰より私を思い気遣い微笑んでくれた。
私はあなたが大好きでした。
誰が傷つくことも恐れ力をふるうことない
やさしい人。
それを私は忘れていたのです。
魔女に命を差し出し倒れた私を
掻き抱き泣き叫ぶあなた。
やさしいあなたがかえってきた。
私は歓喜で涙を溢す。
愛で溢れてこぼれる命。
流れ出す命の水が、愛を流し押し出し
消えていく。
あなたが大好きでした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます