俳句と散文 「手袋をはずしたら」

よひら

鑑識の白き手袋颯爽と

あ、そこにははいらないで!

ちょっと、まだまだ!入っちゃだめ!


大きい声で呼び止められる


鑑識のゲンさんだ、所轄では知らない者はいない


刑事課の面々はゲンさんの仕事の邪魔にならないように慎重に臨場する


鑑識の集めるデータは重要だ


事件直後は鑑識の邪魔をするのはご法度だ

彼らの白い手袋が

まるで猟犬が獲物を追い詰めるように

四方八方に伸びては、

多種多様な痕跡をかき集めている

それはそれで壮観だ


(cont.)

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