九尾

「きんか、、、起きんか小僧」


(ん?)


八咫は誰かの声によって目を覚ます


そして目を開けると


「え?」


そこは病室ではなく花畑であった


「な、なんだこれ、、、どこだここ?」


そう八咫が困惑していると


「やっと起きたか、寝坊助が」


後ろから女性の声が聞こえる


「誰だ?」


そして後ろを振り向くとそこには


「は?」


(狐?)


銀色の獣が居た


「初めましてだなぁ鳳八咫」


「動物が喋った?!」


八咫は驚愕する


「ワシは九尾の狐だからな」


「な、なるほど、、、九尾の狐?!」


「ああ、ワシは九尾の狐、正式名称は玉藻の前、中華の国では妲己ともよばれておったのう。以後よろしくな」


「よろしく、、、じゃなくて!九尾の狐ってあの大妖怪の?!九女神社五封印されていた?!」


「ああ」


「、、、え?俺取り付かれちゃった?」


「正確には融合じゃな」


「は?」


「数日前に九女神社に封印された殺生石というワシの力の一部を狙った人同士の戦いによって神社が爆破されてなぁ、、、その時に殺生石が八咫、お主の体に融合してしまったんだ。運がいいのか悪いのか、、、融合していなければ確実に死んでいただろうからそれは運が良かったと言えるだろうが、あのまま死ねれば人のまま死ねたと考えると不運じゃな」


「ひ、人のまま死ねたってことは、、、俺は今、人じゃないのか?」


「定義によるな。魔女は人間かどうかとかそう言う話になる。ワシ個人としては人だと思うぞ」


「な、なるほど、、、それで?かの九尾の狐様が俺になんのご用件で?」


八咫がそう聞くと


「おっと、久方ぶりの会話で話が弾んでもうたわ。本題を話すとしよう」


九尾はそう言い


「今言った通りワシの力の一部がお主に融合してしもうた。そしてそれをワシの力で解除しようにも今のワシの力では無理じゃ。力が足りん、、、そこでお主と契約がしたい」


「契約?」


「殺生石は残り8つある。その内4つを集めることが出来たならワシで融合を解き、ワシはお主から出て行こう。そしてお主の願いを1つ叶えよう、、、例えば妹の病を治してくれとかな」


「っ!本当か!」


「ああ、九尾の狐の名に誓ってうそは言わん、、、いや、九尾の狐の名はむしろ逆効果じゃな。まぁ、あれじゃ、小僧一人騙して封印を解いたという汚点を作らないだろうという点で信用としてくれ」


「わかった。契約しよう」


「っ!早いな」


「俺にデメリットが無いからな」


「いくらワシの力を貸すとはいえ危険じゃぞ?」


「妹の病気が治るって言う餌は油揚げ並みに旨いんでな」


「、、、ふふふ」


八咫の答えに九尾は一瞬あっけにとられた後に笑うのであった

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