そして、俺だけが残された
遊び人
そして、俺だけが残された
大学生になった暁に、両親からプレゼントされた別荘は大学生のマコトにとっては猫に小判のようなものだった。
そして、マコトは友人の蒼を含め9人をこの別荘に招待することになった
豪勢な両開きドアを開けると
そこにはエントラスのような空間であり
シャンデリアが部屋を彩る
友A「こんな部屋、初めてだ」
友B「ありがとう、マコト招待してくれて」
マコト「大丈夫だよ、僕にはもったいないよこんな家、君たちにも住んでもらいたいくらいだよ」
一同が別荘の豪華さに興奮している中
蒼「マコト、こんな大きな別荘お手伝いさんとかはいないのか?」
マコト「いないんだ、だから別荘なんだけど
今一人で住んで料理をして一人で食べる
たまに親が来るくらいかな」
蒼はその話を聞くと広いエントラスの端で
考えボソボソ声で独り言を呟く
蒼「10人が別荘に取り残されるこの状況
あの小説に似ているぞ」
ミステリー小説好きな蒼にとっては違和感でしかなかった
10人が別荘で1人ずつ何者かに襲われる、
あの小説の話そっくりである
蒼「となると、最初に襲われるのは誰だ?」
蒼の独り言を横目に
一同はパーティーの準備を始める
テーブルにはラブスターやローストビーフ
豪華な食事が机を飾る
友A 「蒼、早く食べなよ」
友B「蒼くん、みんな準備してるんだから手伝って」
蒼「いや、いい俺は」
最初はそんな蒼を心配そうに眺めていたが
今は全員食べ物に夢中だ
蒼「おい、みんなそれを食べると毒で」
友A「何言ってるんだよ、お前」
友B 「せっかくのパーティーなんだし、変なこと言わないで」
蒼「なんで信じてくれないんだよ」
そうして、特に何も起こらず楽しいパーティーは終わり、それぞれ用意された部屋に行くことになった
蒼は今後の推理をすべく急いで部屋に向かう
そして、蒼以外の一同はエントラスに集まり
友C 「あいつ、なんかおかしくね?」
友D 「それな、なんかカッコつけてるし」
友A「そういう年頃なんだよ」
友B「マコトちゃん、あいつどうする?」
マコト「蒼ってミステリー好きだからそういう節があるんだよね、それにしてもこの様か
もうみんなでここから出て遊びに行くか」
一同「賛成!!」
蒼だけがいる別荘は
あまりにも静かだった
それは部屋で
一人で作戦会議をしている蒼にも
その違和感が伝わった
蒼「おい、みんな
なんで返事しても返してくれねぇんだ」
それはそうさ、だって誰もいないんだから
だが蒼にはその状況は疑問ではなく
予想通りであったのだ
蒼「ついに、俺一人か
あの話最後はどうだったっけな?」
蒼は
1人で最後の結末を考えた
それがハブられている悲しい現実ではなく
物語を変えるのは俺だという使命感に駆られている
いや、ハブられている悲しい現実に薄々気づいてはいるが
それを考えたくない自分がいるかもしれないね。
そして、俺だけが残された 遊び人 @asobibinin
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