第8話

そんなわけで

私は克典君には

性別変更手術を

勧めることにした。


見た目からは

わからなかったが

克典君は賢い子だった。


そのまま

男性として

生きていけば


どのような人生が

待っているのかは

わかっていたんだ。


おそらく

悪のグループから

死ぬまで抜け出せない。


たとえ

逃げたとしても

暴力団から追われて


見つからないよう

毎日を怯えながら

生きることになる。


できることならば

人生をリセットして

新たな生活を始めたかった。


そんな気持ちを

克典君は持っていた。


それならば!

性別変更を

克典君の母親と

私は勧めることにした。


今の時代

病院は守秘義務は

徹底している。


特に女性仮性半陰陽の

患者は昔から秘匿とされる。


たとえ

興信所を使っても

篠田克典の消息は

知ることは困難である。

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