第4話

しかし

彼女は間違いなく

私の患者であったし


当時は彼女

いや彼は見るからに

ヤンキーの少年であった。


私が最初に

瑠美菜ちゃん

いや

克典君に会ったのは

彼が15歳の時だった。


母親に連れられて

医師からの紹介で

彼は私の所に来た。


私は克典君を

初めて見た時には


これは無理かな!


性別変更手術を受けても

女性適応は難しそうだな!

思ってしまった。


とても

女の子になって

幸せな人生が送れるとは

思わなかったからだ。


しかし

母親は克典君の

性別変更手術を

強く希望していた。


当の克典君は

どうだっていいやと

世捨人のような感じで

私と向かい合っていた。


克典君の母親が

性別変更手術を

強く希望するのは

ある理由があった。


息子の克典君には

過去を断ち切って

知らない所に引っ越して


別の人間に

生まれ変わったつもりで

人生をやり直してほしい。

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