詩5編 ことばの泉

栗栖亜雅沙

三日月幻想

君が

月にかかった蜘蛛の糸で

綱渡りする


時折

悪戯な風が

三日月の細いところを揺らす


帰っておいで

そして一緒に腰かけよう


君は聞こえないふりで

遠くへ行こうとする


そんな君を

三日月に腰かけて見ていると

綱渡りに飽きた君が

口を尖らせ隣へ腰かける

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