ポイ活道! 親からの借金返すために頑張ります!
タナトス
俺の現状について
第1話 親に借金押し付けられました。
俺は27歳(2026年時点)男性独身。
大学を出たにも関わらず、コロナの影響で就職先が見つからずに苦労し、なんとか人手不足だった警備業に若くしてついた男だ。
月に13回の当務(朝の9時から翌日の朝9時まで仕事すること)の施設警備で出入り管理と巡回業務をこなしながら、月に手取りで22万(ボーナス八万)の給料を貰って糊口をしのいできた。(勤続四年目)
働き始めてすぐに一人暮らしをし、家賃、水道光熱費、奨学金返済、スマホ代、飲食代などを払いつつも、節制して働き始めて一年目に百万円を貯金していたが、その貯金の存在を家族に知られたのが運の尽き。
まず親から、百万円貸してと言われる。親もコロナのせいで仕事を失い、苦しんでいたためだ。
俺も最初は、親孝行のつもりで貸したのだが、その後すぐに、実家に月十万円を入れてくれと頼まれた。
給料の半分近くを支援してくれたいうわけだ。親が新しい仕事を見つけるまでの期間でいいから、というわけ。
貯金と月の手取りを半分も取られ、残ったお金から自分の生活費を捻出する毎日。これが一年続いた。月十二万でせいかつしていたので、キョーレツな極貧生活であった。
それが終わって勤続三年目。ようやく実家への支援も落ち着き始め(それでも今に至るまで月に五万入れてる)、昇給と資格給で手取りも増えたので、ようやく貯金できるようになる。
俺の目標は、金を貯めて奨学金を繰上げ返済し、投資をして経済的な自由を獲得した上で、結婚資金を貯めるというものだった。
で、勤続四年目に突入する頃には、ようやく貯金を一六〇万貯めることに成功。
順調に目標を叶えられそうだなと思っていた矢先であった。
親から、一六〇万を貸してと言われた。
今度は何かと思えば、兄が結婚するのだが、その式をあげるための費用、五百万円が無いので、それを全て負担してくれというものだった。
まず、俺の一六十万を出した後、残りは俺が借金して賄ってくれとのことだった。
何で俺が兄の結婚費用を借金してまで賄わないといけないのか、と文句を言ったが、兄はすでに子供がいるので、借金をさせられない。かと言って親にも余裕はない。
そこで、独身で貯金もある俺におはちが回ってきたわけだ。
ふざけんなと思った。
結婚式とは要するに娯楽であり、一日限りのお祭りだ。家や車などと違って、将来の資産になるわけでもない。
そんなもののために大金を使うな。使うとしても借金してまでやるな。
俺がそう文句を言うが、兄は長男なので対面上、式をあげないわけにはいかない、との理屈だった。
理由になってないと思って俺は不満だったが、最終的には根負けし、お金を出すことに決めたのだった。
こうして俺は、貯金を失ったのみならず、莫大な借金を負わされる羽目になった。
借金の一部は、ご祝儀を回してくれて返済できたが、まだ百万近く残っている。
それをリボ払いで少しずつ返済している。
これが俺の現状だ。
はっきり言って、生活は苦しい。本業だけではいつまで経っても目標を達成できない。
そこで副業をしようかとも思ったが、本業が忙しすぎて、時間的にも体力的にも難しい。
そんな時に出会ったのが、ポイ活であった。
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