第20話

作楪が“語る回


(夜・配信が染み入る)


📻 作楪


「今日のちょこっといいお話!いくね~」


軽い雑談の流れで、

作楪は、

いつもより少しだけ声を落とした。


「“にじみ色”が出てる人、多い」

コメントが流れる。

「これね、

誰かが割り込んだとか、

奪われたとか、

そういう意味じゃない」


一拍、間。


「ただ、

本当の気持ちを言葉にしないまま、

優しさだけを重ねると、

色は、勝手に混ざる」


芽衣子は、

イヤホンを握りしめる。

雪も、

同じ声を、どこかで聴いている。


「にじんだ色は、

もう元には戻らない」


作楪は、

静かに続けた。


「だからね、

人生の大先輩が言うなら——

“今、黙ってる人ほど、

一番、後悔する”」


その夜、

二人は、

同じ言葉を聴きながら、

何も言わなかった。

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