【23】着信:村岡尚子
Aくん。あのね、いいかしら。
確かに、仕事も大事よ?
でもね、なにより大切なのは貴方が健康であること、そして幸せであること、でしょ?
もちろん……
ネタとして、世間は大喜びよ。
空前のオカルトブームだもの。
だけどね、そんなものの為に貴方が疲弊してしまうなら、先輩としてね、やらせるわけにはいかないのよ。
こ、こんな仕事しておいてなんだけど……。
行かせたもの……私だけど……。
……ごほん。
それは貴方が“お告げ“を読むたびに、そんなに疲れてしまうとは知らなかったからよ。
桜庭編集長も帰ってきなさいって言ってるわ。
それにね。
こちらとしては、今回の貴方の仕事には十分に満足出来てるの。
レポート、確認させてもらったわ。
ニュースも見たし。
素晴らしい預言者ぶりだったじゃない。
だから……
そっちにいる理由、ないんじゃないの?
……なぁに?
え、会いたい人がいる?
ちょ、ちょっと。なんですって?
誰よ……それ。
貴方に友達がいるとは思えないし……まさか……
ねぇ、聞いてる?
あら?
なんか……電波悪いわね……。
音がね、ガサガサなのよ。
どこから電話してんのよ。
それにさっきから……なんだか貴方の後ろで……
声がーー……
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