預言者『Aさん』を知っていますか?
職員①
【1】情報提供-若元建造(72)
Aさんが言うにはさ、なんか随分と大変だったみたいじゃないの。
いやぁ、僕も後から現場を見たんだけど。
そりゃもう、驚いたというか。
婆さんなんか腰抜かしちゃってさ。
ははは!
祟りだぁ、祟りだぁなんて大騒ぎするもんだから、宥めるのに苦労しましたよ。
ああいうの、なんて言うのかね?
凄惨とか、悲惨とか。
色々と当てはめてみるんだけど、いまいちピンと来なくてねぇ。
ほら、状態が状態じゃない?
アンタらなんか、まじまじと見回さなくちゃならないわけでしょう、仕事柄さぁ。
ご苦労様だねぇ。
僕なんか、その日はご飯もろくに喉を通りませんでしたよ。
二杯しか、おかわりしなかったもの。
いや食べてるだろってね。ははは。
しかし……
まぁ、世間が噂してるように、テンシ様の仕業なんじゃないかね結局。
よくある話じゃない、昔から。
あれだね、やっぱり子供の時から言われてるようなことは守っておくに限るんだね。
あの頃はうるせぇなぁ……なんて思ってたけど。
大人になって、ああいうの見ちゃうと……
うーん、身に染みるよねぇ……。
教訓ってやつだね。
子供だけじゃなくって、僕たちみたいな年寄りでもね、足元には気をつけなくちゃねっていう。
Aさんにもね、よく言われてたんだけどね。
あの人、何処に行っちゃったのかね。
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