第5話 Δαίμων「ダイモーン、内なる存在」

 δοκεῖ δε νῦν μοι τὸν βίον τοῦτον τελευτῆσαι καλὸν, ὁν πικρόν ἐστιν. πόνους δὲ πικρόυς λέγων, τὸ δε πλήθος αὐτῶν οὐκ οἶδα καὶ οὐ δὴ οὐδείς οἶδέν.

 私には今、苦いものであるこの人生を終わらせることが良いと思われるのである。その苦しい苦悩を数えていながら、私はその数を知らないし、ああ、そうだ、誰も知り得ないのである。


 ἐν δὲ ὁδῷ ψυχῆς ὀλίγαι αἱ χαραί.

 生命の道には、喜びは少ないのである。


 πῦρ τε ὀδυρμός μοι ἐδόθησαν οἱ πνεῦμα καὶ δαίμονα μου καταλύουσιν.

 私の魂と内なる存在(ダイモーン)を壊してしまう火と嘆きが私に与えられた。


 χρόνος δὲ τρέχει ὡς αἐτὸς, οὗτός δε ἥβην ἀπ' ἐμου αἱρεῖ.

 時間は鷲のように走り去って行くのが常で、彼(時間)は私から若さを奪い取っていく。

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私の死について(原文・訳) アトリエ=グラエカ @Atelier_Graeca

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