お題は''卵''…卵のナカミと主人公の、人対人ではない掛け合いーというよりは、藁人形を手に入れた主人公の急加速的な狂走の過程か。主人公に感情移入するものではなくて、ストーリー全体の流れで味わうもの。痛々しい加虐行為を淡々と描いた変態的な作品。どうやったらこんなの思いつく。いける口だが今日はおなかいっぱい。うーむ、【閲覧注意】と書かれているだけ、作者は人情に溢れているらしい。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(81文字)
いじめっ子への復讐でスカットするというよりも、その行動や結末でその内容が脳にこびりついているような感じでした。
卵から生まれたのは小さないじめっ子という謎の展開から物語は始まる。加害者と被害者が反転する復讐ものでありながら救済はなく、狂気が際立ち、説明できない後味の悪さを残す短編でした。