• マイページ
  • 小説を探す
  • ネクスト
  • 書籍化作品
KADOKAWA Group
  • ログイン
  • 新規登録(無料)
孵りたくなんて無かった卵

孵りたくなんて無かった卵

@gagi

おすすめレビュー

★で称える
★★★
★21
7人が評価しました
本文あり
日付が新しい順

本文ありのおすすめレビュー

  • 武江成緒
    2391件の
    レビューを投稿
    ★★★ Excellent!!!

    愛の籠らなかった卵には、自己愛が満ちるしかない

    その卵の中身は、自分自身が大嫌いだった。
    卵の中から、父鶏と母鶏とがいかに優秀か誇っている話を聞き知り、彼らの「立派」さ、彼らの期待に、到底およばぬであろう自分自身に、孵る前から圧し潰されていた。

    自身が潰されたのならば、喪われた自身を求めて悔いて、何者かを憎むしかない。
    彼は潰された自分自身を憎んで否み続けたあげく、自身をさらにどうしようもなく歪ませた。

    そんな存在が、かつての自分自身にそっくりな卵と偶然に遭ったとき。
    彼は、自身と向き合って、自身を取り戻すことができたのか……。
    その答えを、どうかご覧ください。

    • 2026年1月2日 13:53