改めて、「物語」っていうものはなんと魅力的なんだろうと再認識させられます。
作中では「ウォッチャー」と呼ばれる観測者である主人公が「レディ」という女性と二人で「宇宙の卵」なるものを観測する。
その卵の中からいくつもの宇宙が現れ、そこから壮大なロマンが展開されていく。
一つは「神様が浮気をし、その妻が嫉妬をしていくつもの星座ができる宇宙」など。神話に詳しい人ならば、「なるほど、あの話か」と頷かされること必須。
そんな風に「宇宙の卵」という形でいくつもの物語が観測されていく。読み進めながら、「あ、これはあの話か」と想像を刺激されるのがなんといっても楽しい。
こうした視点を通すことによって、世の中にはなんと魅力的な物語が多く存在するのだろうと改めて感じさせられました。
そうして「物語」を観測するウォッチャーたちの物語。それを「観測」していった先で何が待つか。是非とも最後まで「観測」し、見届けてみてください。