黄昏のラスタガール

haru

黄昏のラスタガール

夕暮れの河川敷。

遠くに、鉄橋を渡る電車が見える。


少女は一人たたずみ、夕日を見ていた。

風が、髪を撫でる。


まだ幼さの残る顔立ち。

静かに揺れるドレッドの奥で、長いまつ毛が影をつくっていた。

少し低い鼻と、言葉を探しているような口元。

白いジップアップのコートは身体より大きく、黒いズボンは足元で余っている。

緩く巻かれたラスタカラーのマフラーから、白い息が消えていく。


彼女は視線を落とした。


マフラーで口元を覆い、ポケットに手を入れる。

そして、また夕日を眺めた。


そう彼女は、

――黄昏のラスタガール。

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黄昏のラスタガール haru @koko_r66-haru

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