第15話 二階へ行ったあなた
螺旋階段をのぼると、まず人の気配があった右翼側へ行きます。廊下のさきに見おぼえのあるドアがありました。この扉のさきが、さっきの子ども部屋でしょう。やはり、ドアには鍵がかかっています。
そこから一つずつ近くのドアをあけていきました。どこにも人影はありません。
やはり、二階も無人でした。そんなはずはないのです。あなたの前から逃げだした人物がいるはずです。
螺旋階段が二階より上へと続いていました。そういえば、外から見たとき時計塔がありました。
階段をあがっていくと、三階の入口の扉に鍵がかかっていました。あなたはベビーシッターの部屋で見つけた鍵を思いだしました。入れてみると、まわります。
なかは時計の機械部分だろうと予想しながらあけてみました。おどろいたことに、華麗な壁画が360℃にひろがっていました。淡いピンクと紫色のパステルトーンのグラデーションが美しい大空に、無数の天使が舞いおどっています。
その部屋のまんなかに一人の青年が立っていました。壁画に描かれた天使がそのまま大人になったような美青年です。
その姿を見て、あなたは何もかも思いだしました。
一年前、ぐうぜん迷いこんだこの館には忌まわしい過去がありました。父親に虐待されて育った美青年は、人を殺すことでしか生きている喜びを感じられない殺人鬼に成長したのです。訪れる人を次々、あの子ども部屋に閉じこめては殺していきます。
いっしょに捕まった友達はあなたの目の前で殺されました。あなたはすきを見て逃げだしましたが、崖から転落して記憶を失ったのです。
でも、これは夢のはずでしたよね?
きっと、夢?
夢ではない?
もう逃げ場はありません……。
※バッドエンドです。最初からやりなおしてください。
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