異世界に召喚されたのは――まさかの「トイレの花子さん」
この大胆すぎる設定、読み始めた瞬間から物語に引き込まれる。
花子はホラーの象徴でありながら、子どもらしい無邪気さ・寂しさ・こだわりを併せ持つ一人の少女として描かれ、そのギャップがとにかく可愛い。
護衛騎士エヴァンの誠実さと不器用な優しさが、花子の心を少しずつ解きほぐしていく過程は微笑ましく、読んでいて自然と頬が緩む。
一方で、花子が見せる聖女としての力は圧倒的で、可愛さと恐怖が紙一重で同居する描写が印象的。
日常のコメディと、突然訪れる緊張感の落差が心地よく、物語のテンポも抜群。
異世界文化とのギャップ、花子の独特な価値観、そして迫りくる脅威。
この先、花子がどんな“聖女”へ成長していくのか、エヴァンとの絆がどう変わるのか――続きを読まずにはいられない一作。
聖女として召喚した少女が「トイレの花子さん」だった件。
聖女さまに仕える聖騎士が、地縛するため突如トイレ(メーカー不問)を所望され困惑するなど、ものすごく振り回されるお話です。
中世ヨーロッパ風世界に、昭和以降の水洗トイレはないので、想像がつがないところからお話が始まります。
聖女・花子さんを呼ぶときは「はーなこさん、あーそびましょ」の決まり文句必須。
腕掴まれて部屋に引き摺り込まれます。
小学生なので極度の寂しがり屋さんです。
そして、聖女として悪人(いじめっ子認識)を懲らしめるのに、悪霊発揮。
無邪気な子どもらしい、残酷さを伝えるのもひと苦労して、胃に穴あきそうになる聖騎士エヴァンは優しすぎるイケメンとして、推せます。
今後、トイレの花子さんの聖女さまとしての活躍と、それを支える聖騎士エヴァンの気苦労に加え、親友だと思っていたら王子さまだった親友との絆が注目されるおもしろい作品です。