第7話 ヒップホップの中で派生したジャンル

① なぜヒップホップは、こんなに派生したのか


ヒップホップは、

最初から完成された音楽ではなかった。

• その時代の空気

• 住んでいる場所

• 若者の感情

• 使える機材


それらに合わせて、

音が変わっていった。


だからヒップホップには、

「正解の音」がない。


気分が違えば、

音も変わる。



② ブーンバップ|言葉を聴くための音

• 90年代の王道

• ドラムが重く、シンプル

• テンポは中速

• リリックが前に出る


ブーンバップは、

言葉を主役にするビートだ。

• 何を言っているか

• どう生きてきたか

• 何を考えているか


それを、

じっくり聴ける。


静かに頷きながら聴くヒップホップ。



③ トラップ|不安と緊張を音にしたジャンル

• ハイハットが細かい

• ベースが重い

• テンポは速め


トラップは、

落ち着かない感情の音楽だ。

• 金

• 危険

• 成功への焦り

• 常に追われている感覚


ポジティブでも、

ネガティブでもない。


張りつめた日常そのもの。



④ レイジ|感情を爆発させるための音

• 音が歪んでいる

• ノイジー

• テンポが速い

• 叫ぶようなラップ


レイジは、

感情を制御しないヒップホップだ。

• 理屈はいらない

• 上手く言葉にできない

• でも溜まっている


そんな時に、

そのままハマる。


聴くというより、

浴びる音楽。



⑤ ジャージー|身体を動かすためのヒップホップ

• ビートが軽快

• ノリが良い

• ダンス寄り

• 明るさがある


ジャージーは、

考えすぎないための音楽だ。

• 気分を切り替えたい

• 体を動かしたい

• 深く考えたくない


ヒップホップの中の、

呼吸みたいな存在。



⑥ ドリル|現実をそのまま切り取る音

• ダークなビート

• 低い声

• 重たい空気

• 緊張感が強い


ドリルは、

美化しない現実の記録だ。

• 危険

• 恐怖

• 逃げ場のなさ


それを、

飾らず置いていく。


聴いて楽しいというより、

知る音楽。



⑦ ヒップホップは「感情別プレイリスト」


これらを並べると、

一つのことが分かる。


ヒップホップは、

感情ごとに

居場所を用意している。


• 落ち着きたい → ブーンバップ

• 張りつめている → トラップ

• 爆発したい → レイジ

• 体を動かしたい → ジャージー

• 現実を直視したい → ドリル


無理に、

一つに絞らなくていい。



結論|音楽としての自由


ヒップホップは、

正しい聴き方を

押し付けない。


今の感情に、

合う音を選べばいい。


それだけで、

音楽はちゃんと機能する。

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