第23話 ウルトラジュエル

左の廊下の先に、光が見えてきた。そこには。




「……………フェライク⁉︎」


「あ、ルー!」


なんとフェライクがいたのだ。フェライクがルーに抱きついてきた。


「怖かったよ〜!会いたかった」


「僕もだよ〜。どこ行ってたの?」


「ここ。ほら、あれ見て!」


彼の翼が指す方向に、赤い宝石があった。


「あれが…………?」


「あれが…………ウルトラジュエル!」


ウルトラジュエル…その宝石はとても赤かった。

いや、紅いと言った方が良いのかもしれない。なんとなく。


フェライクがウルトラジュエルの乗っかっている台座に走っていった。

すると、謎のボタンが出てきた。そこに書かれていた事は。


「何々?押してね!…だって!」


「えぇ?そんな罠に引っかかる人いるの?絶対押すn」


ポチッ


フェライクがボタンを押すどころか乗っかった。


「えぇ⁉︎⁉︎⁉︎」


ヒュルルルルルルルルルルルルルル


どこからか嫌な音が聞こえる。ルーは咄嗟に上を向いた。

鉄の長方体だ!


ルーは地面を足で蹴って、フェライクを抱き、長方体に潰されない所まで一直線に飛んだ。


ズドォォォォォォォォカァァァァァァァン


「…………え?」


「全く、もうああ言う怪しいボタンは押しちゃダメだよ(どんな教育を受けてきたんだ⁉︎)」


「ごめんなさい」


フェライクはしょんぼりしたが、すぐに開き直り、ウルトラジュエルの台座までやってきた。

しかし台座はフェライクが来た瞬間、上に伸びた。


「あれじゃあ、届かないよ〜!あ、このロープ引っ張れば足場が出てくるかな?」


フェライクは近くにあったロープを引っ張った。すると。


「え????????????」


ルーは恐る恐る下を見た。………やはり、床が無くなっていた。


「えぇえええええーェェェェェェェェェェは弾は粗利とバラとバルト真帆ロア簿なら不破のドアが」


「??????…どういう事」


ルーは落ちる瞬間に、壁を蹴って登ってきた。


「よく落ちなかったね!さぁ、ウルトラジュエル取ってよ〜」


「おけおけ………わかったわかった」


ルーはヘトヘトになりながら、台座を登り、ウルトラジュエルを取った。


「こ、これが、ウルトラ、ジュエル………ハァ」


スタッ


「はい、これでしょ、ウルトラジュエル」


「そう、ありがとう!ルー!」


「ドウイタシマシテ………はぁ、あれ?ウォクトは?一緒じゃないの?」


「ウォクト?そういえばそんな人いたね。見てないけど」


「じゃあ、あいつは、まだ、この遺跡、のどこかに、いるの〜〜?」


ルーは激しく息切れした。

疲労と、精神的ダメージを負い、ヘトヘトになっていた。


一方フェライクは、そんな事お構い無しに、ウルトラジュエルを眺める。


「ついに、ついに手に入れたーーー!ウルトラジュエルだーーーーーーー!」


「良かったね………(ウルトラジュエルは惜しいけど……、しょうがない。この街を守るために使うんだ。フェライクにあげよう)。

さぁ、ウォクトを探して帰ろう」


ルーが来た道を戻ろうとする時、フェライクの様子がおかしくなった。


「フフフ、これで目立てる!これで俺もアイツらの仲間入り」


「ん?どうしtって、えぇ⁉︎⁉︎⁉︎」


なんとフェライクがウルトラジュエルを胸に押しつけると、ウルトラジュエルを吸収した。完全にフェライクの体内に入ったようだ。


「………な、なぁんだ、ウルトラジュエルって吸収するもんなの………。そ、そう」


「ん?何を勘違いしてるんだい?」


フェライクの今までの幼い口調が、怪しげな口調に変化した。

そして、なんと彼の体がどんどん巨大化していった。


「えぇえぇ?ふぇ、フェライク?」


元々ルーよりも小さかった彼も、ついに天井を突き破るほどの巨体となった。


「おお、これがウルトラジュエルの力。噂通り………、諦めずに探し続けて良かった…」


「えぇ?ど、どういう事?」


「フフフ、まだわからないか。なら教えてやる。

俺はこのウルトラジュエルを手に入れるために、お前たちを使っていたわけだ!最初の中庭の亀を覚えているか?体が小さくて弱い俺は、あんな奴倒せなかった。

だから強そうな人材を連れてきたってわけだ!」


「えぇ?じゃあ、さっき変なボタンやロープ押して、僕を殺そうとしていたのは…?」


「フフフ、あの亀さえ殺してくれれば、お前らなんて用済み。

俺はいつかどこかで遺跡ここの書物を読んだから、内部がどんな作りで、ウルトラジュエルが どこにあるのか、わかるんだ」


フェライクの胴体は消え、代わりにウルトラジュエルが現れた。

翼は巨大な手になり、足はピエロの靴のようなものになった。

つまり、生首と、左右の手足が、ウルトラジュエルを軸に浮いているわけだ。


「…えぇ、気持ち悪っ」


「そうか?とても美しい見た目だと思うが…。まぁ良い、俺はこの力で全ての支配者となる!」


「ヘラクレスキャノンフィッシュを倒すんじゃ……」


「えぇ?そいつは確かに倒す。ただ、この街のためじゃない。支配者になるのに邪魔だから倒すのだ。さぁ、素晴らしいショーの始まりさ!!」


フェライクの指先から、謎の光が出た。そして次の瞬間。


ザバァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!



「⁉︎……ここは…」


「ここは、遺跡の中庭だ。あの中じゃさすがに戦いにくい。お前とな」


フェライクは不敵な笑みを浮かべた。

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