主人公の妻は瀕死の状態で、病院のベッドに横たわていた。医師にも「死」を突き付けられて、僕はある計画を実行した。
妻との間にできた娘は、今日で十八歳になった。今も僕の計画は継続中であり、今日という日にある種の区切りがつくはずだった。妻と生き写しのような娘に、封印していた妻の部屋を見せる日だ。十八年間保存されたその部屋に、娘と一緒に行く。娘にとっては何の変哲もない部屋だったが、僕には違った意味を持つ部屋だった。
果たして、僕が密かに続けてきた計画とは?
そして、十八年という年月が意味するものは?
是非、御一読下さい。